遊牧民が身にまとう日常着
インド・カッチ地方に暮らす、ラバリ族の男性民族衣装です。
ラバリ族専門のテーラーに仕立ててもらいました。
現地では上下白色の衣に大きな白いターバンが定番のスタイルです。
紐はところどころ結んだり結ばなかったり。そしてなんといっても後ろのたっぷりギャザーに目を奪われます。こちらのラバリジャケットは、鉄染めで仕上げてもらいました。深いチャコールグレーのような色合いです。
紐をすべて結んで民族感を出すのも良し。
前を開けて羽織りにするも良し。
着回しがきく、スペシャルな日常着です。
デニムやパンツ、ワンピースともよく合います!
正面ポケットと内側に隠れポケットの2つ。
彼らのポケットからはよく携帯がでてきて、ノスタルジックとモダンが入り混じっていてなんだかオモシロイ。お袖は長いのでお好みの長さまでくるくると巻き上げます。
How to wear?
たくさんの紐でどうやって結びましょうか。
全部結ぶ方法は、まず内側の2ヵ所を結びます。
次に外側は下の紐から結んでいくとわかりやすいです。
一番上だけ2本と1本を結び合わせます。
(テーラーさんのオリジナルのようで今回も2本と1本の結びあわせです)
はい、できあがり。
*サイズにご注意ください。前回のラバリジャケットより身幅が約3cm小さくなっております。
ラバリ族Rabari
ラバリ族は、ラクダ、羊、山羊を飼う牧畜民で、かつては、パキスタン・シンド、インド・ラジャスタンを遊牧していました。しかし、イスラームの勢力に押され、彼らヒンドゥ教徒はカッチ地方に移住しました。男性たちが放牧に出た後、女性たちは家を守り、針仕事に精を出し、衣生活を支えました。ラバリ族の生み出す刺繍は、極限までに抽象化された独創的な模様とミラーワークが特徴です。